
目次
はじめに
おりた内科クリニック おなかとカメラと糖尿病 金沢院 院長の織田です。
令和7年度 野々市市 胃がん検診症例検討会に参加いたしました。
その中で、非常にびっくりする結果がでましたので、ご報告いたします。
令和7年度、野々市市の検診で発見された胃がん・食道がんなどの病気は全11例。
そのうち4例を当院で発見していたという結果でした。
この結果に、本当に驚きましたが『地域の健康に関わっている』という大きな責任、とともに『頑張ってきてよかった』という誇りと自信を感じました。
当院で約半数の胃がん・食道がんを発見できた意味
11例中4例という結果は、
地域の胃がん・食道がんの発見の約半数を担っていたことになります。
これは単なる数字ではなく、
- 早期発見につながった方がいる
- 適切なタイミングで検査ができた
- 命を守るきっかけをつくれた
という点で、大きな意味を持つ結果だと実感しています。
開院1年目だからこそ生まれた「受診のきっかけ」
当院は開院してまだ1年半(2026年4月時点)のクリニックです。
- 「近くに新しいクリニックができたから、久しぶりに検診を受けてみよう」
- 「鎮静剤が使えるクリニックで一度しっかり胃カメラを受けてみようかな」
- 「優しそうな先生たちだし、一度検査してみるか」
こうしたちょっとしたきっかけで御来院された方が、たまたま自治体健診を受けたことで
今回の病気の早期発見につながったと感じています。
本当に、この金沢市、野々市市、白山市の3市に隣接する御経塚の地でクリニックを開院したことで、地域の皆様が健康への第1歩を歩みだすお手伝いができたのではないかと感じ、うれしく思っております。
胃がん・食道がんは胃カメラ検診で早期発見できる病気
胃がん・食道がんは、定期的に1-2年に1回程度胃カメラ検査を受けていれば早期発見でき、内視鏡による体の負担が少ない内視鏡治療で治すことができる病気であるという事実を、ぜひ知っていただきたいです。早期で発見できれば、表面の病変部をはがす内視鏡治療(内視鏡的粘膜剥離術:ESD)で根治が可能で、胃や食道を丸々残すことができ、食事が食べにくくなるなどの大きな生活の質の低下は避けることが可能です。
一方で、症状が出てからでは進行していることも少なくなく、その場合には、外科手術で胃や食道を切除したり、抗がん剤治療を行う必要がでてきて、生活の質が下がったり、根治できず命を落とすことにつながる不幸な結果となることも多くなります。
今回の4症例の中にも、
症状がない状態で定期的に受けていた胃カメラ検診で早期発見されたケースが含まれていました。
👉 これこそが定期的に検診を受ける重要性をまさに示しています。ぜひ、定期的な胃カメラ検診を受けて、自分の健康を守りましょう。私たちが一緒に守っていきます。
当院で発見した4症例
実際に私が野々市市胃がん検診で発見しました具体的な4症例をご紹介します。
| 症例 | 性別 | 年齢 | 診断名 | 治療方針 | 過去の検診歴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 症例1 | 男性 | 60歳代 | 早期胃がん | ESD(内視鏡的切除) | 2年ぶりの定期検診 |
| 症例2 | 女性 | 70歳代 | 早期胃がん | ESD(内視鏡的切除) | 2年ぶりの定期検診 |
| 症例3 | 女性 | 50歳代 | 進行食道がん | 術前化学療法+手術 | 検診歴なし(はじめてのカメラ) |
| 症例4 | 女性 | 50歳代 | 胃MALTリンパ腫 | ピロリ菌除菌治療 | 検診歴なし(はじめてのカメラ) |
これらの症例からもわかるように、
- 早期に発見できれば内視鏡治療で完治可能である
- 進行がんでも、できるだけ早く発見できれば適切な治療により根治を目指せる可能性がある
があり、定期的に検診を受けること、そして、受けたことがなければ検診を受けようと自ら行動することの重要性を改めて私も実感した結果でした。
実際、『近くにクリニックができたから、受けようと思いました』、『家族に勧められて、不安もあったけど初めて受けることにしました』という生の声もいただき、地域の患者様の健康への第1歩に関われたのではないかと感じ、本当にうれしかったです。
印象的だった症例|進行食道がんの患者さま
今回の症例の中には、印象的な患者さまとの出会いもありました。
50歳代の女性の方で、
「食事の際に少し詰まる感じがする」という症状をきっかけに受診されました。
これまで、胃カメラ検査歴はありませんでしたが、
ご家族様が当院に通院されていたこともあり、お声がけいただき、
「近くにできたクリニックだから一度診てもらおう」
と来院してくださいました。
検査の結果、進行した食道がんが見つかりました。
食道がんは決して簡単な病気ではありません。
しかし、現在は、しっかり専門的な治療をうけることで根治を目指せる時代になっています。
この患者さまも、治療を乗り越え、
手術も無事成功し、根治を目指した治療を完遂されました。
私はこれまで消化器内科医として、勤務医時代に、内視鏡による診断だけでなく、こうした専門的な抗がん剤治療にもたくさん関わってきました。
だからこそ、
『強い治療をやり切ることの大変さ』を頑張る患者様とともに一緒に戦う意識で診察を担当させてさせていただいた経験を通して、本当に知っています。
その中で治療を完遂された患者さまには、心からの敬意と尊敬の気持ちを抱いています。本当にお疲れさまでした。
そして、改めて同時に強く感じるのは、
『もう少し早く見つけられていたら、低侵襲な内視鏡治療で治療ができたのに』
という思いです。
早く見つけることで未来は変えられるのです
私は、消化器内科の専門医として、
- たくさんの内視鏡による胃がん・食道がん・大腸がんの早期発見をしてきた経験
- 専門的な診断から治療、治療後のフォローアップまで一貫して対応してきた経験
に基づき、
「少しでも早く見つけたい」
「絶対に見逃さない」
という熱い思いで日々の内視鏡診療に向き合っています。
プチ情報|私の内視鏡診療の原点となった出来事
私が消化器内科医としての第一歩を踏み出したのは、
富山県立中央病院での研修医時代でした。
当時はまだ経験も浅く、毎日必死に胃カメラ検査を学んでいる最中でした。
「とにかく胃カメラがうまくなりたい」「少しでも見逃さないようにしたい」
そんな思いで、目の前の一例一例に全力で向き合っていました。
その中で、数ミリほどのごく小さな早期胃がんをいくつも発見する機会がありました。
ある日、その様子を見ていた当時の消化器内科部長(副院長)から、
ふとこんな言葉をかけていただきました。
「私も、おりたに胃カメラをしてもらおうかな」
まだ研修医で、学ばせてもらう立場だった若輩者の自分にとって、
その一言は本当に信じられないほど嬉しく、胸に深く残りました。(今も忘れていません)
「小さな病変でも見つけることには意味がある」
「真剣に向き合えば、必ず誰かの役に立てる」「もっと内視鏡がうまくなりたい」
そう実感できた瞬間でした。
この経験が、今の私の原点です。
現在も、あの時の気持ちを忘れることはありません。
「ほんのわずかな変化も見逃さない」
「少しでも早く見つけることで、患者さんの未来を守る」
その想いを胸に、日々の内視鏡検査に向き合っています。
あの時いただいた一言が、
今の私の内視鏡の診療スタイルをつくり、
そしてこれからも変わることのない原動力であり続けています。
その想いが地域の患者さんに伝わり、
受診という行動につながり、
結果として『見つけること』につながっているのではないかと感じています。
そして、最も重要なことは、
- わずかな症状でも不安があれば、まずは相談する
- 健康でいるために、最低限、年1回の定期的な健康診断は必ず受ける
ということだと思います。
ぜひ、健康への第一歩を私たち『おりた内科クリニック』とともに歩みだしましょう。
【注目】2026年5月自治体健診がはじまります~受診券をチェック
健診から精密検査・治療、栄養指導まで一貫対応可能な総合内科クリニック
当院では、
- 健診
- 胃カメラ・大腸カメラ・エコー検査などの精密検査
- 糖尿病・高血圧・コレステロールの治療導入
- 管理栄養士による栄養指導
まで一貫して対応可能であることが最大の強みです。
👉 異常があった場合もそのまま当院で対応でき、『受けっぱなしにはさせません』
ぜひ、今年は当院の『おりた』の自治体健診(金沢市、野々市市、白山市対応)を受けて、健康への第一歩を一緒に歩みだしましょう。
▶ 自治体健診のご予約・ご相談はこちら
当院ではWEB予約・LINE予約(LINE友達登録による予約がオススメ)に対応しています。
電話予約、来院して予約も対応しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
【特報】2026年4月から『協会けんぽ健診』も開始します
これまで当院では、
野々市市、金沢市、白山市の自治体健診を中心に地域の患者様の健康診断を中心に行ってきました。
しかしこのたび、『働くみなさまの健康を支えたい』という想いから、
『協会けんぽ生活習慣病予防健診』の指定医療機関として承認され、2025年4月中旬より開始しました。
これにより、
- 会社員の方
- 仕事で忙しくて健診を受けられていなかった方
にも、健診の機会が広がります。
ぜひ、毎日忙しく働く皆様、そして、企業の健診担当者様、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ:『おりた』から地域の健康の輪を広げたい
おりた内科クリニックはこれからも、
『早期発見・早期治療で守れる命に寄り添う医療』を提供し、
地域の皆さまとともに健康の輪を広げていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
おりた内科クリニック おなかとカメラと糖尿病 金沢院
院長 織田 典明







