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皆さま、こんにちは。おりた内科クリニック 院長の織田です。
2025年5月31日、地域密着のFM-N1ラジオ76.3MHz「幸せのステップ!ワン・ツー・スリー」に再び出演させていただきました。昨年2024年10月の開院直後、そして副院長も出演したこの番組は、まさに地域密着の象徴ともいえる大切なご縁です。今回は、30分間ノンストップで、開院からの歩み、地域の皆さまへの感謝、そしてこれからのビジョンについて、パーソナリティの一二三さん(いつもありがとうございます)と対談形式でお届けしました。
皆様お聞きになっていただけましたでしょうか。お聞きになれなかったかたのために、内容の概略をまとめてみましたので、ぜひ読んでいただき、私たち『おりた内科クリニック』の思いについて、少しでも知っていただければうれしいです。
■ 自己紹介とクリニック紹介
2024年10月1日、石川県野々市市御経塚に「おりた内科クリニック」を開院しました。院長である私は消化器内科の専門医、副院長は糖尿病・生活習慣病の専門医で、夫婦2名体制の最強タッグで診療を行っています。
当院では外来診療に加えて、訪問診療にも力を入れています。地域の皆さまにとって“人生のライフパートナー”のような存在となれるよう、病気の早期発見・早期治療から始まり、外来での通院治療、そして通院が難しくなった際にはご自宅へ伺う訪問診療、さらには人生の終末期ケアに至るまで、一貫した医療を提供できる体制を整え、地域密着のクリニックになれるようにスタッフ一丸となって日々診療中です。
■ 半年間で見えてきた「地域のためにやっていきたい医療の姿」
①内視鏡検査
開院から7カ月、私たちは「胃がん・大腸がんで悲しむ患者さんを一人でも減らしたい」という想いのもと、「苦痛の少ない内視鏡検査の提供」に力を注いできました。金沢大学附属病院で培った技術を活かし、鎮静剤を使用した『眠って受けられる胃カメラ・大腸カメラ』を安心して受けていただけるよう、様々な工夫を行ってきました。
「検査が怖い」「絶対に受けたくない」とおっしゃっていた方が、実際に検査を受け、「楽だった」「がんが見つかって感謝しています」とお礼に来てくださる姿を見ると、医師として本当に嬉しく思います。
実際の経験です。
『地域のご夫婦で、先に奥様が検査を受け「楽だった」と安心されたことで、胃カメラに強い抵抗を持っていたご主人も受診をしぶしぶ決断されました。しかし、しっかりカメラの必要性とともに眠ってできることを丁寧に説明し検査を受けていただいた結果、早期の胃がんが見つかり、無事に手術へとつなぐことができました。「本当にやってよかった」と後日言葉をいただけたことは忘れられません。』
この半年間で、数多くの胃がん・大腸がん・膵臓がん・胆管がんなどの早期発見や治療を行い、早期・進行がんの患者さまを適切な医療機関へとつなぐこともできました。まさに、フットワーク軽く検査のできるクリニックであり地域医療の現場だからこそ果たせる使命であると、日々実感しています。これからも頑張っていきたいです。
➁健診異常から始まる「生活習慣病診療」
糖尿病・生活習慣病に関しては、副院長を中心に「健診異常のお困りごと相談室外来」を設け、健診結果に少しでも不安があれば気軽に相談いただける体制を整えました。生活習慣病は無症状のまま進行し、10年後には心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気へとつながる可能性があるまさに『沈黙の病気』です。
そのリスクを少しでも減らすために、丁寧な説明と、管理栄養士2名による実践的な栄養指導を行い、「明日から使える食事の知恵」を提供しています。患者様と一緒に健康をつくる、そんな外来を目指しています。実際、健診結果が届いて『どうしたらいいのか』と不安に思っている方が多く、そのような方がに多く受診いただき、健康になる一歩を一緒に歩みだすことができています。これからも頑張っていきたいと思います。
■ 思い出のリクエスト曲「葛飾ラプソディー」に込めた想い
ラジオでは、私の思い出の1曲として、開院前に金沢市新保本の地域の夏祭りのカラオケ大会で急遽歌うこととなった「葛飾ラプソディー」をリクエストしました。あの日、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで地域の皆さんと触れ合い、町ぐるみで「一緒に元気になる」ことの大切さを肌で感じました。
医師という肩書にとらわれず、『必要なら何でもするぞ』の覚悟で、地域の皆さまの中に入っていく。それが地域密着クリニックを目指す私たちのスタイルであり、今後も大切にしていきたい想いです。この曲を再度聞きながら、改めてクリニックへの強い思い・決意を新たに、さらに前へ進んでいきたいと思います。
■ 現在、力を入れていること→健康診断の大切さを伝えたい
おりた内科クリニックでは現在、「健診を受けよう」キャンペーンを実施しています。4~5月に自治体から届いた検診の受診券を有効利用して、地域の皆さまに年1回の健康チェックをしっかり受けていただくことが、病気の早期発見・予防に大きくつながります。
しかし、現状では受診率がまだ30~40%にとどまっており、検診の大切さが十分に伝わっていないことを実感しています。そこで当院では、検診の重要性をわかりやすく発信し、受けやすい環境づくりに力を入れています。
具体的には、WEB予約システムの導入やホームページでの詳しい説明ページの設置、地域情報誌『金沢情報』での告知、そして、FMラジオ出演や地域の講演会への参加などを通じて、より多くの方に検診の大切さをお伝えしています。
また、当院の検診には、他にはない“強み”があります。
例えば、鎮静剤を使用した「眠ってできる胃がんカメラ検診」は、苦痛を感じにくく、検査に対する不安が強い方にもおすすめで、胃カメラを受ける受診ハードルを下げることができます。さらに、胃カメラの際に一緒に行う「膵臓がん検診(すい臓がんの早期発見に不可欠な私が得意としている超音波内視鏡検査)」もオプション選択可能で、「せっかくなら膵臓もしらべよう」という活動にも力を入れています。
そして、万が一、検診で異常が見つかった場合も、当院にスムーズに受診いただき、精密検査や治療まで一貫して対応できる『ワンストップ体制』を整えており、患者さまにとって安心して健康診断を受けていただける最高の環境をめざしています。是非とも、今年の健康診断は『おりた』で受けてください。
■最後に 『健康の輪を広げていきたい』という想いで活動中
検診をきっかけに内視鏡検査を受け、「こんなに楽にできるなら家族にも勧めたい」「結果説明がわかりやすかったから、友人にも紹介したい」―そんな言葉を多くいただいています。
このように、当院を受診された方からの体験談が生の口コミとして地域に広がり、「自分も受診してみよう」「怖いけど思い切って胃・大腸カメラを受けてみよう」と思ってくださる方が増えれば、まさに“健康の輪”が地域に広がっていくと考えております。
実際に、ご家族やご友人の「受けてみたら?」という声掛けがきっかけで検査を受けた患者様から、進行したがんが見つかり、迅速に手術へとつなげることができたケースがありました。あの一言がなければ・・・―そう思うと、まさに皆さんの声掛けが、大切な人の命を救ったと言っても過言ではないと思います。『あなたのひと言が大切な人の未来を変えるかもしれない』。のです。ぜひ周りの方に口コミをしていただけたら嬉しいです。
私たちは、この野々市市御経塚から野々市全体、金沢市、白山市、そして石川県全域へと、このような健康の輪を波紋のように広げ、地域ぐるみで元気になる未来を目指して、これからも一歩一歩、丁寧に歩んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
おりた内科クリニック おなかとカメラと糖尿病 金沢院
院長 織田 典明