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おりた内科クリニックは、2024年10月1日、野々市市・金沢市・白山市の地域医療を支えるために御経塚の地に開院してから本日で1周年を迎えることができました。
この1年間、多くの患者様や地域の皆様にご来院いただき、心より感謝申し上げます。
私たちは 「予防から早期発見、そして終末期医療まで―人生のすべてを支えるライフパートナーでありたい」 という理念に基づき、クリニック名にもある「おなかとカメラと糖尿病」を中心とした4つの診療の柱を掲げ、全身を総合的に診る地域のかかりつけ医を目指して、この1年頑張ってきました。
当院の4つの診療の柱
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おなかのお困りごと相談室外来(消化器内科)
・やさしい腹部エコー検査
・鎮静剤を使用した“眠って受けられる”胃カメラ・大腸カメラ
・膵臓診療(すい臓がんの早期発見を目指して) -
生活習慣病診療(糖尿病・高血圧・脂質異常症)
・副院長(専門医)と管理栄養士による専門的な診療
・栄養・運動指導を含めた「寄り添う診療」 -
健康診断(自治体健診)
・予防と早期発見のための患者様に優しい健診体制
・Web予約システム導入による利便性向上 -
訪問診療(在宅医療)
・通院が難しくなっても主治医を変えずに受けられる安心の継続診療
・がん終末期を含め、自宅で「その人らしい生活と最期」を支えたい
これらを柱として、地域ぐるみで健康になれるよう 「健康の輪」 を皆様とともに広げてまいりました。
実際に、当院を受診された患者様がご家族やご友人、ご近所、職場の同僚の方へ
「おりた、よかったよ」
「胃カメラ、おえっとならなかったよ」
「大腸カメラも眠ってできたよ」
といった生の声を伝えてくださり、その口コミをきっかけに多くの方にご来院いただきました。
その中で、実際に重大な病気が早期に見つかり「受けてよかった」と言っていただけるケースもあり、地域の皆様の声が周囲の健康を守ることにつながった―まさに「健康の輪」が広がる瞬間にたくさん立ち会うことができました。
これからも「気軽に立ち寄れて、安心して相談できるクリニック」として、地域の皆様に寄り添っていきたいと思います。
消化器内科 ― やさしい検査と膵臓専門医の診療
当院の特徴である 鎮静剤を用いた“眠って受けられる”胃・大腸カメラ をきっかけに、
「近くにおりたができて、苦しくないカメラを受けられるから受診しました」
と、初めて検査に踏み出す方が多くいらっしゃいました。結果として胃がん・大腸がんの早期発見と治療、そして進行がんの適切な高次医療機関への連携につなげることができ、
「おりたがなければ手遅れだったかもしれない」
という生の声も多数いただき、御経塚で開院してよかったと強く感じています。
さらに、私が専門とする 膵臓診療 では、北陸のクリニックで初導入となる 超音波内視鏡(EUS) を活用し、5mm程度の早期膵がんを含む多くの症例を診断できました。
「膵のう胞がある」「家族が膵がんだった」などの不安を抱える患者様が当院を『膵臓のかかりつけ医』としてくださり、MRIやエコーを組み合わせた計画的な経過観察を行うことで、安心を提供できたと実感しています。
「単に薬を処方して終わりではなく、丁寧な説明と安心できる精密検査を受けられるクリニックであり続けたい」―この思いを今後も大切にしてまいります。
生活習慣病・健康診断 ― 予防から治療までつなげる寄り添いの診療
「地域全体で健康になれるように」という想いで、院外活動にも積極的に取り組んだ1年でした。
・健康サロンでの勉強会
・FMラジオ出演
・健康イベント
・地域の夏祭りやバーベキュー大会への参加
などを通じて、
「健診を受けよう」「健診異常は放置せず受診しよう」 と呼びかけ、地域の皆さまと顔の見える関係を築いてきました。
さらに自治体健診には Web予約システム を導入し、忙しい世代でも受診しやすい体制を整えました。
また「健診異常のお困りごと相談室外来」を設けることで、わずかな異常でも気軽に相談いただける窓口をつくり、
「健診で異常を指摘されたけど、どうすればいいのか分からない」 という方の不安に寄り添ってきました。
患者様の声
実際に患者様からは、次のようなお声をいただいています。
「治療がつらくて途中で通院をやめてしまったことがありましたが、近くに安心して相談できそうな先生のクリニックができたので、ここなら続けられそうだと思いました」
「生活習慣を改善してくださいと言われても、どうしたらいいのか分からず不安でしたが、具体的にアドバイスをいただけて“これなら自分にもできるかも”と思えました」
「今までは体重や生活習慣のことを“自分のせい”と責められているように感じることが多かったのですが、ここでは“無理のない方法を一緒に考えましょう”と寄り添ってもらえるので、頑張ってみようと思えました」
こうした声に応えるために、当院では 「否定したり100%を求めるのではなく、一緒に解決策を探す、うまく付き合っていく方法をみつけていく」 ことを大切にしています。
副院長(糖尿病・生活習慣病専門医)や管理栄養士が、栄養・運動指導を含めた専門的な診療 を行い、患者様と一緒に「どうすれば無理なく続けられるか」を考えるスタイルで診療しています。
「一人で頑張るのではなく、先生やスタッフと一緒に取り組める」―その安心感が通院の継続や生活改善につながり、
多くの方に「ここなら続けられる」と喜んでいただいています。
今後の取り組み
これからは LINEや検査結果説明アプリ を活用し、検査翌日には結果を確認できる仕組みを拡充。
さらに「明日から使える健康豆知識」などの情報提供も強化し、患者様がご自宅でも前向きに健康づくりを続けられるようサポートしてまいります。
訪問診療 ― いつもの大切な日常を最期まで支えたい
外来と並行して、訪問診療 にも注力してきた1年でした。
御経塚のバーベキュー大会で地域の方から
「通院が難しくなっても主治医を変えずに診てもらえるクリニックが近くにできて安心です」
という生の声をいただき、在宅医療の必要性を改めて実感しました。実際、地域の患者様やご家族様からの訪問診療のご相談も増えてきています。
また、この1年の頑張ってきた訪問診療で忘れられない体験は、大学病院勤務時代から関わってきた膵がんの患者様を、終末期にご自宅で支えた経験でした。診断時からの歩みを振り返ったり、 『最期にやりたいこと』をご本人・ご家族様と共に話し合いながら、その人らしい日々を最後まで過ごしていただけました。ご家族様に見守られながら安らかな表情で旅立たれた姿は、今も胸に刻まれています、一生忘れません。
現在は 訪問診療部門 を立ち上げ、体制を強化しています。今後も 「何かあればおりたに相談すれば安心」 と言っていただける、地域密着の訪問診療を続けてまいります。
まとめ ― 地域のライフパートナーとして
この1年で、理念に基づく4つの柱が地域に少しずつ根付き始めていると実感しています。
一方で、待ち時間や駐車場の混雑などでご不便をおかけすることもありました。心よりお詫び申し上げます。
私たちは常に 「患者様のために」 を第一に、丁寧で安心できる診療を大切にしています。これからも院内研修会や診療体制の見直し、デジタルツールの効率活用を通じて、よりスムーズで質の高い医療を提供できるよう改善を続けてまいります。
「また来たい」「何かあればおりたに相談しよう」
そう思っていただけるクリニックとして、これからも皆様の人生に寄り添う ライフパートナー であり続けますので、今後ともよろしくお願いいたします。
お知らせ:1周年祭の開催について
2025年10月26日(日)、おりた内科クリニックでは 「1周年祭」 を開催予定です。詳細は随時発信いたします。
・副院長・管理栄養士が作る「健康やきそば」の提供
・大腸ポリープ切除治療・膵臓がん早期発見のための超音波内視鏡検査のライブデモ(生実演)
・「おりたの訪問診療」紹介ブース
・ご家族で楽しめる「お薬処方体験」
現在、スタッフ一同準備中です。ぜひご家族・ご友人とお誘いあわせの上、ご参加ください。
クリニックで皆様をお待ちしております。
おりた内科クリニック おなかとカメラと糖尿病 金沢院
院長 織田 典明
副院長 織田 友希菜