昨日2024年7月１８日『今を元気に楽しくする　終活談話室』(場所：にぎわいの里ののいちカミーノ内野々市市市民活動センター)で、クリニック名にも入っています『おなか』についてのお話をさせていただきました。

 

 

 

 

 

１０月１日に地域に寄り添った、外来診療もでき在宅診療もできるライフパートナーのようなクリニックをやっていきたいという思いから野々市の御経塚に開業予定ですが、さらに、地域の皆様の健康を支えていくためには、より近い形で健康にかかわるお話をさせていただいたり、健康相談をさせていただいたりする地域活動をしたいと考えておりました。

その中で、以前のブログ(南ケアまつり2024で健康相談をしてきました)

でも、お世話になりました金沢南ケアセンターの野々市市郷・押野地区地域包括支援センターの川上さんにお声がけしていただき、本日の会の主催者である『ののいち終活協議会』の一二三さん(ひふみさん)をご紹介いただき、本日講演をさせていただく機会をいただきました。一二三さんは、地域の高齢の方が安心して老後を過ごせるよう、さまざまなサポートを寄り添って提供しています。具体的には、身元保証や日常生活の支援、生前・死後の事務手続き、遺言作成などいろいろな情報提供を行っています。これにより、家族への負担を軽減し、自分の意思を尊重した生活をサポートしております。私がやりたいと思っている地域活動とつながる点が多いなあと感じており、これからも一緒に地域の皆様の生活や健康を一緒に支えていけるように協力していきたいと考えております。

実際、１３人ほどの地域の皆様が参加いただき、

講演内容：『おなかのお困りごと相談室～こんな症状ありませんか？』

といった内容でお話させていただきました。

講演概要：

４個のよくある代表的なおなかの症状を提示しながら、症状が生じるメカニズムについて、疑われる病気について、対処方法について具体例を示し質疑応答しながら説明しました。

①上腹部の症状（胸やけ、みぞおちの痛み）：

・主な原因：胃酸の逆流や過剰分泌
・具体的な症状：すっぱいものが上がってくる感じ、胸が焼けるような痛み、げっぷが頻繁に出る、お腹が張るなど
・疑われる病気：逆流性食道炎、消化性潰瘍（胃・十二指腸潰瘍）、食道がん、胃がんなど​​
・診断方法：まずはクリニック受診→まずは胃カメラ検査​

★重要ポイント：胃がんは悪性腫瘍であるため確かに怖いですが、早期発見すれば内視鏡治療や手術によりほぼ100%治せる時代となっているため、まずは胃カメラを受けて早期発見することが重要です。まずはお気軽にご相談ください。

➁黄疸（目や皮膚が黄色い）：

・主な原因：肝臓、胆道、膵臓の病気で胆汁という消化液が詰まることで生じる
・具体的な症状：体がかゆい、おしっこの色が濃い(コーラみたいな色)、体がだるいなど
・疑われる病気：肝炎、肝硬変、肝臓がん、胆管がん、膵臓がんの癌に注意​
・診断方法：まずはクリニック受診→エコー検査もうけてみよう​

★重要ポイント：おなかの症状があるときにまずは胃カメラを受けることが重要ですが、胃カメラは胃の中の異常しかわかりません。そのほかの肝臓、胆嚢、膵臓などの異常を見つけるには、エコー検査も受けることが重要です

→北陸でも数人しかいない日本超音波医学会専門医でもあり、超音波(エコー)検査が好きで得意としております→ぜひ精度の高い検査をおこないますので、まずはご相談ください

➂体重減少とおなかや背中の痛み：

・主な原因：がんによる体力消耗(癌が隠れている危険サインの可能性があります)
・具体的な症状：ダイエットをしていないのに体重が減ってくる、動くと軽減する腰痛
・疑われる病気：膵臓がん、胆管がんなど​
・診断方法：まずはクリニック受診→まずはエコー検査を受けましょう

さらに、膵臓がんが疑われる場合には、最新内視鏡検査である超音波内視鏡を用いた検査が有効です​

→日本膵臓学会指導医、日本超音波医学会専門医であり、しっかりした診察を行います。

まずは健康相談からでもよろしいので、膵臓のご不安があればお気軽にお声がけください

★重要ポイント：いつもと違う腰痛、背部痛には注意してください、特に整形外科を受診して大きな異常がないと言われた場合には、膵臓などの内臓の異常による痛みの可能性がありますので、まず消化器内科に受診してください

④頑固な便秘・血便・下血：

・主な原因：大腸のがんや炎症による出血
・具体的な症状：便が4日以上出ない、最近便が細い・便の形が変、強い腹痛、便に血が混じるなど
・疑われる病気：大腸がん、虚血性腸炎、憩室出血など​
・診断方法：まずはクリニック受診→まずは大腸カメラ検査が基本です

★大腸カメラは痛い、苦しい、受けたくないと思っている方も多いと思いますが、

日本消化器内視鏡学会専門医で、現在も金沢大学付属病院で内視鏡検査・治療の技術を向上するよう精進しておりますので、しっかりした技術を用いて、適切に鎮静剤を使用すれば、苦痛を軽減して大腸カメラを受けることができますので、まずはご相談いただければうれしいです。

★重要ポイント：大腸がんは悪性腫瘍であるため確かに怖いですが、早期発見すれば内視鏡治療や手術によりほぼ100%治せる時代となっているため、まずは大腸カメラを受けて早期発見することが重要です。まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

よくある４個のおなかの症状について説明しました。これ以外にもおなかに関わるお困りごとがありましたら、まずはお気軽にお声がけください。当クリニックでは『おなかのお困りごと相談外来』もやっていきたいと思っております。

これからも地域の健康に貢献するために、いろいろなテーマでお話をしたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

・ブログでも健康にかかわる内容をこれからも更新していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。